ミャンマーでの瞑想体験
- Admin
- 2019年11月19日
- 読了時間: 6分

10月初めにミャンマーのバゴーの森の中にある
PANDITARAMA FOREST MEDITATION CENTER
で10日間の瞑想修行を行ってきました。
PANDITARAMA MEDITATION CENTERはヤンゴンの街中にも
あるのですが、せっかくミャンマーまで行って瞑想するんだったら
静かな場所で瞑想したかったので、森の中のセンターを
選んで行ってきました。
バゴーのフォレストセンターは、ヤンゴン国際空港から
タクシーで1時間から1時間半くらいの場所にあります。
行くならタクシーがおすすめです。
タクシーは、あらかじめ瞑想センターに
リクエストしておくと
きちんと空港でタクシーが待っていてくれます。
瞑想センターに詳しい、とっても感じのいいドライバーが
センターまで案内してくれます。
料金は、2500円~3000円
くらいだったような気がします。
受付事務所が閉まっている
夜に到着してもドライバーがちゃんと部屋まで
案内してくれます。
ここでの瞑想修行はすべてドネーション寄付制です。
最後まで寄付を向こうから要求されることはありませんので
チェックアウトの時に自分から申し出ましょう。
まず、到着したら、
受付で携帯電話や通信機器は没収されます。
そして、
女性は、白いブラウス長袖と朱色のロンジーに
着替えなければいけません。
ロンジーは長い巻きスカートです。
肌の露出はNGです。
男性もロンジーです。
もし持ってなければ、受付で購入できます。
そんなに高くないです。
修行者はここでは全員ヨギーと呼ばれます。
各自に一部屋ずつ部屋が与えられます。
部屋はベッドのみですが、水シャワーと
トイレ付です。清潔な方だと思います。
何よりシングル部屋なのが嬉しいですね。
そして、トイレットペーパー、
ミネラルウォーターのタンク
ベッド用の蚊よけの蚊帳まで
準備されていて、至れり尽くせりです。
瞑想ホールには瞑想用の蚊帳が用意されています。
池が敷地内に数か所あるせいか
蚊はいます。私は携帯用のベープを
持って行きました。なので
瞑想中に蚊に悩まされることはありませんでした。
今回は海外からの修行者の中日本人は
私一人でした。
ここでは全ての行為をマインドフルネスに
行わなければいけません。
自分の部屋のドアの開け閉めやシャワー、食事
掃除、就寝に至るまでがマインドフルネスです。
スローモーションの世界です。私の日常生活の
半分以下のスピード。だから最初は急に
ブレーキかけられたようなそんな感じでした。
もちろんしゃべるの禁止です。
ヨガ、ストレッチなどの運動も禁止です。
食事は朝5時半に軽食
朝10時半にランチ以降
次の朝まで食べることはできません。
食べ物の持ち込みは禁止されています。
一日の
スケジュールは
Morning Schedule
3:00 AM - Wake up
3:30 - 4:00 Walking meditation
4:00 - 5:00 Sitting meditation
5:30 - Breakfast
7:00 - 8:00 Sitting meditation
8:00 - 9:00 Walking meditation
9:00 - 10:00 Sitting meditation10:30 - Lunch
Afternoon Schedule
12:00 - 1:00 PM Walking meditation / Optional bathing
1:00 - 2:00 Sitting meditation
2:00 - 3:00 Walking meditation
3:00 - 4:00 Sitting meditation
4:00 - 4:30 Walking meditation
4:30 - Juice
Evening Schedule
5:00 - 6:00 Sitting meditation/Optional bathing
6:00 - 7:00 Dhamma Talk
7:00 - 8:00 Walking meditation
8:00 - 9:00 Sitting meditation
9:00 - 10:00 Rest or continue practice
もう瞑想でお腹いっぱい、満腹の状態です。
みっちり瞑想できます。笑
そして誰もさぼる人がおらんとです。
皆まじめか。 泣笑
2019年10月時点では、ミャンマー入国の際
観光目的の30日未満滞在ならばビザは不要ですが、
瞑想センターや寺院で瞑想目的で長期滞在の場合
瞑想ビザが必要なので、渡航前に大使館などに
必ず確認してくださいね。
まず、
1日目 まったくもって瞑想にはならず。
きつくて、どうやってここから逃げ出そうかと
考えたり、ミャンマー観光の妄想にふけったり。
2日目 まだまだあきらめきれず。ここから抜け出す理由
ばかり考えている。
3日目 往生際が悪く、まだまだあきらめきれず。今なら
まだまだ逃げ出して観光できると考えている
4日目 だいぶ諦めがついて、少し今この瞬間のカラダの感覚を
観察しながら、痛みやかゆみなど不快な感覚がどう変化していくのか
観察できるようになっていく。
食べることも段々マインドフルネス、瞑想状態に。ゆっくりひとくち
ひとくち味わいながら、かみしめながら食べることで、自分の適量が
ピンポイントで分かるようになる。
適量というのは、食後に瞑想に集中できるくらいの満腹感。
わかりやすく言うと腹八分目もしくは七分目。
あ~今日も欲張って取り過ぎた。
ビュッフェ方式なので、いつも自分の適量よりもオーバーして
取り過ぎる傾向にあることに気づく。「足るを知る」を知る。
食事は驚くほどに美味しい。すべてが美味しい。
そしてとっても静か。数百人の修行者たちが一斉に食べているとは
思えない静けさ。食器の音すら聞こえない。
圧巻なのは、朝5時まだ薄暗い中で修行者たちが一斉に一列に並んで
ゆっくりゆっくりと歩みながら、瞑想ホールからダイニングホールまで
歩いて移動する光景。とても幻想的です。並ぶ順番も決まっていて
私たち海外からの修行者たちも列に加わります。
5日目 だいぶ体が生活に慣れてくる。朝2時半起床も辛くない。
9時半に寝て2時半起床だから5時間ほどしか寝てないのに
不思議と眠くない。カラダはむしろ軽くなっていく。
普段いかに食べ過ぎているのか気づかされる。
食べ過ぎなければ、消化にエネルギー使わないので
そんなに睡眠時間が必要でないことを実感する。
辛いのは2時半に起きて瞑想ホールへ移動するのが
怖い。暗い中歩いているといろんな生き物の鳴き声が
聞こえてくる。お願いだから誰か来て~って
思う。
6日目 瞑想指導者のインタビュー。経過報告を行う。
ひたすら、自然を観察するように自分自身に起こっていることに
気づいて観察しなさいと。
集中力はだいぶ途切れないようになってきた。考えることも
なくなってきて、より自分のカラダに起こる変化や感覚に
長い間意識を向けられるようになっていく。
7日目 山登りで言うと7合目。だいぶゴールが見えてきて
心の余裕が出てきて、足の痛みも我慢できるようになってきた。
足がジンジンちぎれそうに痛いときは、限界まで我慢して
足を動かしたり、足をくずしてみたりして
できるだけ限界まで座ってみようと頑張ってみる。
8日目 瞬間瞬間変化していく自分のカラダの感覚や意識。
それ人間も自然の一部だから当然のこと。変化に気づく
そして変化をいいとか悪いとかジャッジせずに
ただの自然現象として観察する、受け入れる
その練習、プラクティスが瞑想であることを
実感する。
9日目 我慢すること。それは、自分にとって
耐えがたいことを受け入れていくこと。
そういうことに気づかされる
10日目 長ーい10日間だった。浦島太郎の逆バージョン。
浦島太郎は竜宮城が楽しすぎて、あっという間に
時が過ぎ去り、実際にはすごく長い年月が
経っていたのに本人は気づいてなかった。
今回の私の場合は日々がスローモーションの世界
だったので、すごーく長い年月が経ったような
気がしたけど、実際には10日しか経っていないという。
このスローモーションの世界から日常の生活に戻ると
馴染むまでに少し時間がかかった。
瞑想センターから出て、ヤンゴンの街へ移動した。
ヤンゴンの街のノイズが凄く、最初は疲れた。

Comments