2022年度のプラクティショナー募集は終了しております。2023年度のプラクティショナーの新規募集は、2023年2月~3月に若干名行う予定です。ヨガスケジュールや会費については会員のみに公開しております。
ヨガとエクササイズや一般的な体操との違いって何でしょう?
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そもそも4000年前とも言われるヨガの原点は、座禅でした。yogaの語源でもあるサンスクリット語の「馬にくびきをかける」。これは、つまり、意識をしっかりと「今」に集中させて、自分の心とカラダをひとつに結びつけるということを意味しています。現代のように情報や物にあふれていなかったであろう太古の時代から、人々は、心が絶えず動きまわったり、さまよったりしないようにする生活の術を編み出していたことに驚きを感じます。
ヨガの原点は座禅のポーズで精神を統一することからスタートしました。しかし、カラダの状態や心の状態がある程度、準備ができていないと、長時間同じ座法で座り続け、カラダを安定させて、意識を集中し続けることがいかに困難なことであるか、聖者たちは、気づきました。とても心の状態が不安定で不安でザワザワしている時に、黙って、じっと座っていると余計にいろいろ考えてしまう、もっと深く考え込んでしまい、不安になるということを経験したことありませんか?
そこで生まれたのが、アーサナと呼ばれる様々なヨガのポーズです。しかしながら、ポーズを完成させることがヨガの目標でもゴールでもありません。アーサナ(ポーズ)はあくまでも手段のひとつにすぎません。生きることをもっと楽しむ、楽にするツールのひとつです。ポーズを完璧に完成させることよりも、そのプロセスに大きな意味があるのがヨガアーサナだと思っています。ポーズを完成させるまでのプロセスにおいて、「自分のカラダと対話を重ねていく」「カラダの声を聴き取る」「カラダの感覚を感じる」「呼吸を感じる」「自分の中の微細な変化を感じてみる」ヨガの達人とは、ポーズを完璧にとれる人ではありません。アーサナのプロセスにおいて、自分自身といかにコミュニケーションができるか。自分とのコミュニケーションの達人がヨガの達人だと思っています。
アーサナのプロセスは自分自身とのコミュニケーション。自分自身とのコミュニケーションとは、自分のエゴや意識が「こうなりたい」「こうありたい」「こんな風に観られたい」「他の人みたいに柔らかくなりたい」などという意識をカラダに一方的に押し付けることではなくて、むしろカラダの方の声や感覚に耳を澄ませ、自分の意識がカラダに寄り添っていく、近づいていくことだと考えています。普段の生活で行っている行動とはちょっと異なる感覚ですが、その美しいプロセスは、いろんな気づきを与えてくれます。
ですので、私は、プロセスを特に大切にしたいので、アーサナに向かう動きをかなりスローに意識しています。
アーサナのプロセスは、
自分自身のカラダが愛おしいという感覚や、自分への感謝の気持ちが湧きおこる感覚を生み出してくれます。
最終的には「私、このままでいいんだ」という自己受容に繋がっているのだと感じています。ヨガを終えて、なんかスッキリした、心が楽になった、癒された、モヤモヤが消えたという声が多いのは、きっとそういうことだと思います。
糸島ヨガ凪 Yumi
ヨガを始めるにあたって知っておきたいこと
意識したいこと。
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呼吸とヨガは切り離せない。
自分自身へと意識をつなぎとめておくためにも、今この瞬間に意識をとどめておくためにも、心が動き回らないためにも、自分の今の状態を知るためにも、プラーナの流れを意識するためにも、ヨガの過程で呼吸に意識を向け続けることは、とても重要です。
呼吸はとても正直です。呼吸が浅く早くなって苦しさを感じるときや呼吸が止まっている時は、カラダと心が無理をしている証拠です。そんな時は、呼吸をスローにコントロールしてみる、それが無理だったら、ポーズをほどく、休む、ポーズをキープすることよりまずは、呼吸の安定を優先します。
これは普段の生活にも必ず生きてきます。普段の生活においても、心が乱れたなと思ったらまずは呼吸をスローにしてみる。深呼吸をしてみる。数回続けてみると、呼吸のスピードが緩むと心とカラダが緩むことに気づくでしょう。
心とカラダが緩みリラックスした状態でヨガを行うことはとても重要です。
プラーナって何?
ヨガでは、呼吸で自分のカラダに取り入れる空気のことを「プラーナ」(気)と呼びます。ヨガにおける、プラーナは食べることで取り入れる栄養素と同じくらい大切です。質のいいプラーナを質のいい呼吸で取り入れて、カラダのプラーナの通り道を整えて流れを良くする。これは質の高い食べ物をカラダに取り入れるのと同じくらい大切なことだと伝えられてきました。
リラックスすること。人と比べないこと。「自分は自分」という感覚を持ち続け、自分軸を大切にすること。
ついつい私たちは外のことが気になる傾向にあります。隣にいる人、他の人。せめてヨガのときくらいは、外を気にせず、自分軸を大切にしましょう。自分が自分であることの喜びをあらためて、かみしめてみましょう。
「カラダは、柔らかいほどいい」という意識は捨てましょう
大切なのは、カラダを柔らかくすることではありません。よく
「私カラダ硬いけど、ヨガできますか?」という質問をいただきます。答えは「できます」です。カラダは柔らかければいいというものではありません。しなやかさと強さ、両方のバランスが大切です。心と同じです。ヨガを通じて、自分のカラダを知ること。
これがとっても大事なことなんです。ここからスタートなんです。自分のカラダを知っていく、そして、バランスを整えていく。しなやかさが必要な人はより柔軟性を。強さが必要な人はより強さを。まずは、自分のカラダを知ることが何よりも重要です。
糸島ヨガ凪 Yumi